人物設定:  表向きは欧州から向学のために日本へと渡った留学生。  親日家だった父親の影響もあって、日本語の会話を流暢にこなし、伝統文化やサブカルにも明るい。  一見すればどこにでもいる学生といった感じだが、  仕草や言動の端々にどこか浮世離れした雰囲気が垣間見える。  現在はリリィの手配した偽の個人情報を得て「桐生 翔悟」の日本姓を名乗り、  私立煌星高校での学業をそれなりに享受しつつ、密かに開戦の準備を整えている。 外見:  均整のとれた顔立ちと、やや細身の身体が特徴。  細身といえどしっかり筋肉はついたいわゆる「細マッチョ」体型。  瞳がやや大きいせいか同年代より一回り幼く見られることもあり、本人のコンプレックスの一つとなっている。  戦闘活動においては特注の騎士装を着用するが、さすがに常時この恰好で動き回るわけにもいかないため、  普段着としては市井に流通しているものを着こなしている。    ちなみにこの騎士装、防刃・防弾性に優れているだけではなくランクD相当の対魔力性能も備えた逸品。  さすが騎士は格が違った。 経歴:  数十年前の聖杯戦争で崩壊した小国の王族の末裔。  現在小国はある魔術組織の管理下に置かれており、彼を含めて小国の再建を切望する国民は多い。  今回聖板戦争の情報をリリィから手に入れたギルバートは、密かに国を脱出して日本に渡航。  サーヴァントを石枝の地にて受肉させ、組織に対する抑止力とするために活動を開始した。 性格:  品行方正という言葉がよく似合う優等生タイプな性格。  多少人見知りで気難しい部分もあるが、実のところは気さくで純粋。  恋愛には奥手であるが、常に紳士的に、穏やかな物腰を崩さず、  線の細い外見や控えめな態度と相まって、女子からの人気はそこそこ高い。  元の育ちが良いためか、自身も基本的に文武両道の気質をもつ人物を友人として選ぶ傾向がある。  これは個人の好みのほかに、他人の長所・美点を交流の中で学び、自身の糧とする意味合いも兼ねている。  逆に、素行の悪い者に対しては難色を示すことも多々あるが、無意味に軽蔑することは極力避ける。  使命に対する責任感は人一倍強く、母国奪還の悲願に向けて誰よりも積極的に邁進している。  それを果たすためであれば手段を選ばず、いかなる犠牲も厭わないと決めてはいるものの、  周囲の人間にまで被害が及ぶことには強い罪悪感を覚え、その覚悟は情と使命の間で常に揺れ動いている。  何より、サーヴァントという人外の力に頼らなければ目的達成もままならぬ現状の中で、  自分は王たる器ではないのではという恐れにも近い感情を抱えている。  かといってそれを誰かに知らせるわけにもいかず、ひたすらに己の弱さを隠しながら、  一人苦しむ日々を送っている。 戦闘スタイル:  自前の剣術を利用した白兵戦を得意とする。  二刀流で敵の攻撃をしのぎつつ機をうかがい、  隙を見出すや《征竜剣》を起動して一気に突き崩す。  サーヴァントは正直なところ直接戦闘には殆ど向いていないため、  自身が矢面に立ち突貫し、サーヴァントや他参加者には撹乱や陽動を任せることが多い。  瞬間の爆発力に長け、守りの薄い相手ならば単独で撃破できる可能性もある一方で、  一撃を耐えきられればその瞬間に最大の弱点をさらけ出すことになる。