「どれだけ変わってしまわれても…私には…私にとっては…
 あなたはいつまでもあの日のアリアス坊ちゃんなのです」


■No.7

折れそうなほど華奢な体、色の薄い肌、赤い瞳と黒い髪。
手足には所々、隠しようのない大きな傷が走っている。
表情は硬く死人のようである。
そして、心臓のあるはずの位置には胸から背中にまで巨大なボルトが一本通っている。

人間ではなく、とある魔術師によって作成された人造人間の一体。
その名はそのまま7番目の完成品であることを意味する。

かつてはその魔術師、ガレノス・ヴァイヴァーモートの屋敷に他の同類たちとともにメイドとして仕えていた。
しかし、ガレノスの不肖の息子、アリアスが「彷徨海」から離反したことから家庭は崩壊、
ガレノスは失意のうちに死去し、人造人間たちもある物は新たな主を求めて出てゆき、あるものは
ガレノスの墓守となり、あるものは自らその機能を停止した。

幼いアリアスと親しかった彼女もまた、この事件で胸に大きな傷を負った。
何が、どこで狂ってしまったのか。
確かなことなど何もわからない。
ただあの日の過ちを消すことで全てを戻せるというのなら。
ただあの頃に戻れるのなら。

最後の望みを賭けて臨んだ聖板戦争で、しかし皮肉にも待っていたのは
そのアリアスと戦うことになる運命であった。



性格
不完全な表情筋の為にクールで動じない性格と誤解されやすいが、
実のところ相当に繊細で優しく、人の痛みに敏感に感じてしまう感受性の高いタイプである。
基本的にはどちらかというと臆病で人見知りもする方であり、本来ならこのような戦場に向かうような
大胆な性分ではない。
はっきり言ってしまえば出生以外はどうということのない、全く普通の優しい少女である。
それにもかかわらずこのような危険な賭けに走ったのは、ひとえにヴァイヴァーモート親子への
家族愛の強さに他ならない。

方針(聖板戦争での立ち回り方)
能力的にも普通の少女の域を出るものではないため、当然戦略眼など持ち合わせていない。
従って、殆ど行き当たりばったりで他の参加者と遭ったら必死に戦わなければと
思っている程度である。
幸い、サーヴァントの方が頭の良いタイプで、ある程度の戦術・戦略を提供してくれるので、
基本的に彼からの助言があれば提案を受け入れてそれに従う。

戦闘スタイル(強み・弱点含む)
基本的に戦闘できない。
力は同じサイズの人間の女の子よりはあるが、それだけ。

戦闘時相性の良い相手・悪い相手
一応人造人間の特性で相手の特殊攻撃などに耐性があることはあるが、
戦闘力そのものがあるわけではないので基本的に相性も何もなく、不利。

性格的に相性の良い相手・悪い相手
自身の性格の内向性ゆえに、外交的(社交的)な性格の人間の行動や価値観を理解できず、
そのような人間を相手にするのは苦手と言える。

パートナーについてどう思っているか
寡黙で外見は恐ろしげだが、性根は優しく頼れるお兄さん(おじさん)という評価。
また、自分とは違った深く暗い悲しみを秘めていることを感じ取り、気にしている。

台詞の例
「降参…してください でないと…本当に…」

「私も…私にだって負けられない理由が……私…もうどうしたらいいか…」

「私のではありません!あなたと…ガレノス様の為に…」