詳細設定 企画エントリーシート+   ・人物  霊長総軍幹部、ロックフォードからの依頼で障害となる魔術師を数名暗殺した働きにより、大金でスカウトされた。  魔術組織に所属する者としては珍しく魔術を修得してはおらず、拳法を用いて対象を暗殺するのが主な仕事である。  拳の道を極めようと日々の鍛錬を欠かさない武人。しかしそれは己を高めるというよりも、他者を制し踏み潰す偏執的なサディズムの現れである  その内面は残忍この上なく、強者を残虐に殺害する事で得る快楽がなによりの生きる喜び。  彼と対峙した武術家・拳法家で生き延びた者は少なく、その技が魔拳と恐れられる所以である。  この度の聖板戦争で霊長総軍に仇なす各組織の構成員を抹殺する役目を帯び、参戦する。  実のところ、表面には現れていないが蔡化竜は度を越した人間恐怖症であり、周囲の者はすべて敵であるという妄想に捉われている。  修行で自らの力を高め、強い者を殺して自己の強さを確認する事でしか、心の平静を保つことができないのである。  異常な性根の弱さゆえ、ただひたすら脅迫的に強さに固執…案外武人の中には、彼と同様な者もいるかもしれない。  そんな性格であるからか、意外にも無垢でか弱い少年や少女には優しい一面を見せる事がある(顔が怖いので逃げられるが)  小犬や猫などの小動物も好きなようで、弱き者の前では束の間の緊張がほぐれるらしい。 ・方針(聖板戦争での立ち回り方)   基本は『霊長総軍』の下級エージェントとして、同僚と共に聖板戦争の管理・運営に従事する。 しかし戦争序盤で命令は変更、化竜は跳梁する敵対組織のエージェント抹殺の任務を帯びて行動することになる。    …方針はそんなところであるが、今回の聖板戦争には武術・格闘術の使い手が複数参戦しており、   そういった強者の存在を知ればついつい手合わせせずにはいられなくなってしまう。   命のやり取りである戦闘の機会が多くあるので、おそらく戦争中盤まで彼が生存している確率は低いと思われる。   また戯れに同僚エージェントを虐めて傷つけたり、ささいな失敗をした者でも半殺しにするなど、同じ組織の者にも   深い恨みを買っているので、後ろから味方に刺されて死亡…という事態も起こり得る。 ・戦闘スタイル(強み・弱点含む)   武の心得のありそうな相手ならば、徒手による接近戦を仕掛け、拳法家として修めた魔拳の技を存分に振るう。   それ以外の相手には気配を絶ち、物陰から突如襲う・街ですれ違い様に鉄指功で頚動脈を切り裂く…など暗殺者として対応する。   中盤近くまで生存していれば『穿破護指套』を得てパワーアップ、身体能力ステータスがAに上昇して強敵となるだろう。   サーヴァントの力はあまり信用せず、自分の戦いの邪魔さえしなければよい…と勝手に戦わせている。     弱点はプライドが高く、挑発に反応して隙を作ってしまうこと。 ・戦闘時相性の悪い相手・良い相手    魔術師ではないので魔力感知で発見されず、その攻撃は対魔力などがあっても意味を成さない。   化竜のように気功を用いた拳法で戦う者は魔術師暗殺の役目に適しており、このところ各魔術組織はやっきになって彼ら武術家のスカウトに奔走しているらしい。    相性が悪い相手と言えば、化竜を上回る気功術の使い手が挙げられるだろう。どうやら今回の聖板戦争参加者にも、そういった者がいるようである。   また、彼は少年少女を殺傷するのには躊躇いがあるので、子供の姿をした相手には拳が鈍る。 ・性格的に相性の悪い相手・よい相手    その性格から相性の良いも悪いもなさそうな感じではあるが、強者が相手ならば殺したくて気もそぞろになり、   子供のような弱者が相手であれば優しげな言葉をかける。何らかの理由で共に行動するならば、少年少女がよいだろう。 ・サーヴァントについてどう思っているか   さして複雑な人格も持たないサーヴァントであり、なんとも思っていない。 ・聖板にかける願望   特に無し。   ・セリフ 『アナタなかなかのクンフーねェ。気に入った、一手ご指南願いたいアルヨ。請(チーン)!!』  『ウッフフフフフ…たまらないネ。倒した敵の誇りを足下に踏みにじる、この感覚。癖になるアルヨ。ウッフフフフ。』  『ウフッ!悠久なる大河の流れも知らぬ小魚が…。渦に巻かれてバ〜ラバラ!アルヨ。』  『ある日上に立つ者を打ち倒し、地べたに這わせその屍に胡坐をかいて、惨めなを姿を肴に酒に興じる。   昨日までの強者(つわもの)にとって変わる喜び…是、何物にも変えがたい快楽ネ。』  『―――アイヤイヤーッ!?』 ・イラスト・小説などの二次創作使用の可否      ええよ。なんぼでもええよ。 ・その他自由スペース     序盤〜中盤にかけてのやられキャラです。随分派手な見た目の暗殺者ですが、きっと普段は普通の格好をしているのだろう…。   怪しげな拳法家という、国巣の趣味全開なキャラ。 -------------------《以下、おまけ設定》----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【蔡化竜の生い立ち】    湖北省出身、長江の漁師の家に生まれる。物心ついた時には母はおらず、無口な父に男手一つで育てられた。  実は彼の父は漁師になる以前、上海に根城を張るマフィアの一員で拳法の使い手であった。  しかし兄貴分である幹部の情婦に手をつけ、子供まで生ませてしまう。数年の間かろうじてその事を隠していたが、  やがて真実は知るところとなり兄貴分は激昂。諍いを起こした結果その兄貴分を殺害してしまい、巻き添えで情婦までも死なせてしまう。  父はその場にあった金を奪うと、子供を連れて上海から逃亡。その子供が化竜である。  しばらくは漁師として息子と暮らしていたが、この度新たにマフィアの頭首となった人物は、なんと父が殺害した男の実の兄弟。  兄の仇を忘れてはおらず、その行方を長年に渡って探し続け、ついに漁師として息子と暮らしていた仇を発見。  襲撃したものの惜しくも取り逃がす。仇…つまり化竜の父は追っ手から逃れるため、中国各地を転々とする生活を続けた。    逃亡生活の中、追っ手の影に怯える父はすっかり人が変わってしまい、その恐怖を紛らわす為に脅迫的に息子を鍛え始める。  暇を見つけては息子に拳法の技を教え、誰も信用してはならないこと、己の身を守るのは自分しかいない事…といった言葉を  繰り返し言い聞かせ、『お前を守るためなんだ』、と虐待にも近い修行を重ねた。     そんな苦痛の毎日が続き、あまりに苛烈な修行の中、化竜の心には徐々に父への憎しみが募ってゆく。  ついに耐え切れなくなったその感情は爆発、拳法の技をもって父に挑み、これを殺めてしまうのだった。  …父を手にかけた化竜が感じたのは勝利の快感。苦痛からの解放感。そして日々の恐怖から脱却できた安堵感である。  これに酔いしれた彼の標的は続いて、親子に恐怖を与え続けたマフィアへと向けられる事となる。  数年の後、上海中に有力マフィア頭首暗殺の報が駆け巡る―――やったのは無論、敵対マフィアに身を置いていた殺し屋・蔡化竜。  こうして魔拳は誕生した。かつて恐怖の対象だった父やマフィアの命を奪った時の快楽が、彼を次の死合いへと駆り立てる。  何故なら、この世にはまだ、彼を恐れさせるような『強者』が溢れているのだから。 【法術暗器・穿破護指套(せんぱごしとう)】   蔡化竜がパワーアップの為、戦争中盤に組織から授与される特殊な暗殺用の武器。付け爪の形をしており、   魔術礼装と同様の中国版マジックアイテム。爪先に気力を集中させ、魔術障壁や硬気功を貫通・切り裂いて相手を殺害する用途で作られた特別製の一品物である。   また、千年霊亀の鼈甲を用いて作成されたこの爪は天地自然の精気を大量に溜め込んでおり、   気を操る技法を知る者にとっては、恰も電池のように力を引き出せるエネルギーの源となる。   それは攻防に渡って助けとなり、身体能力がAに上昇。さらに身に着けた者の技の威力を格段に上昇させる事だろう。   第三次聖板戦争では、強力な気の使い手であるアンノウン(AMZAK氏製作。本名は桑原虎氏)を倒すべく化竜が『 万霊の筆 』組織から借り受けた。   第四次聖板戦争では、これまた規格外の格闘能力を有する町ヶ渕如雨露・風生夏香との対戦を目的として『 霊長総軍 』より与えられる。   高い英雄因子を持ち、ゆくゆくは大極点の回避に重要な役割を果たすかもしれない如雨露・夏香の審査の為に派遣された化竜だが、   彼はこの両名を抹殺する気満々である。   平行世界ではアンノウンに遅れを取ったようだが、果たして今回の戦いは…?