詳細設定 企画エントリーシート+ ・人物      世界的に名の知られた日本のアニメ監督。業界ではカリスマ的存在であり、国内外に多くのファンを持つジャパニメーション製作者を代表する人物である。   その作品は日本の歴代映画興行収入トップ10の半分を独占。これまで多くのアニメーターや漫画家、映画監督ほか様々な分野の作家達に、多大な影響を与えてきたまさに『 巨匠 』。   一人で作品設定・キャラクター&メカデザイン・脚本・演出・絵コンテ・レイアウト・原画の基本部分をこなし、途轍もない作業量で映画を完成させる超人。生ける伝説として知られている。   穏やかな好々爺然とした風貌だが、その内には作家特有の繊細な感性と嵐の様に激しい激情とが同居しており、その燃え盛る創作意欲は七十歳を越えてなお尽きる事がない。   負けず嫌いで理論家。少々少女趣味の気があり、軍事ヲタク。一時は社会主義に傾倒していた事もある。…そして、エコロジスト。   アニメ製作の傍らで長年密かに風水の技を学び、その腕前は一流である。      早崎史也は若きアニメーターとして活躍していた頃から、この世のモノならぬ『 声 』が聞こえていた。   それが人の手によって侵され、汚されてゆく大地の悲鳴であると知った時―――――彼は星の意思の従僕として覚醒したのである。   やがて監督になった彼は、脳裏に響く声の命ずるがまま、自然賛美をテーマとするアニメ映画の数々を製作。   暴走した科学が人類を滅亡させる『 天空の谷のラピュシカ 』、日本の片田舎で森の精霊と人魚の少女が戯れる『 隣の崖の上のポトロョ 』   農家に嫁いだ娘ちひろが狸や妖怪と自然破壊に立ち向かう『 戦闘チヒロ合戦おもいでポンポロ 』   これらはいずれも大ヒットし、日本はおろか世界中でエコ・ブームの隆盛を起こす切欠となったのである…。      そんな早崎の目覚しい活躍ぶりに目を止め、接触してきた者達がいた。   彼ら組織の名は『 大地の使徒 』…早崎と同じく覚醒した星の従僕たちを主要なメンバーとし、   人狼や魚人といった亜人種、精霊使い、ミュータントはては妖怪や妖精なども所属する狂信的自然崇拝者の集団。   人類によるこれ以上の自然破壊を食い止める為、現代文明の壊滅や人という種の霊的衰退を目的として魔術テロを繰り返す――――極めて危険な思想の持ち主たちなのである。   組織は世界的なエコブームの潮流を起こした早崎の映画作品を以前から高く評価しており、その一員として彼を迎え入れたい…と勧誘してきた。   いかに同じく自然を愛する者同士とはいえ、テロリストの一員になどなれる訳が無い。…と当然のごとく突っ撥ねた早崎だったが、ここで大地の使徒らが展開する結界に捕らわれ、   魔術儀式の贄として獣霊召喚の依り代とされてしまう。元よりその肉体の内に、いにしえに滅びた猿人の遺伝子を眠らせていた早崎はたちまち怪物・毛人ロムスカへと変貌。   その精神までも邪悪な魔猿と化し、大地の使徒の首領・カル=カ=シェオブの忠実なる配下となった。その後、半年と立たずに組織の幹部に上り詰めた彼は現在の地位、極東支部長の任に就く。      暫くは人間態である早崎史也の姿を取り、息子・早崎四郎や愛弟子・安野、麦林らのアニメ映画製作を支援しつつ、裏では大地の使徒としての活動を行う二重生活を続ける。   大地の使徒ら星の意思の勢力を殲滅しようとする魔術協会、聖堂教会のエージェントらと激しい抗争に明け暮れる日々の最中、突然組織本部から緊急招集がかかった。   滅多にない各国支部長及び主要幹部の召集を受け、何事が起こったのかと駆けつける…。   本部に到着したロムスカを待っていたのは、培養液に満たされたカプセルに浮かぶ巨大な人型の生命体と円筒状の物体。そしてそれを日本・石枝市まで運び、そこで開催される聖板戦争に参加せよという大首領直々の勅命であった。 ・方針(聖板戦争での立ち回り方)     今回の聖板戦争でロムスカ=早崎が大首領より与えられた命令は以下の二つ。   @霊長総軍のトップ、オーリー=グラスマンの拉致   Aサーヴァント・クンバカルナこと魔導生命体マグヌム・オプスの聖板戦争投入      まず@について説明。   観測により、未来に人類の終焉『 大極点 』が到来する事を予見した魔術師オーリー=グラスマン。彼は霊長総軍を組織し、聖板戦争を開催。   すべてはその戦いの中で生まれる英雄たちが、いずれ来る大極点へ対抗しうる存在となるのを期待しての事であった。   霊長総軍に潜り込ませたスパイにより、聖板戦争とオーリーの目的を知った『 大地の使徒 』達は、英雄達の誕生による人類勢力の霊的強化を危惧。   『 大極点 』を予定通り発生させ、現代文明を滅ぼす為に聖板戦争の妨害を決める。   まず彼らは聖板戦争そのものに怨念を抱く『 黒の貴婦人 』や、霊長総軍内部の裏切り者『 影武者・オーリー=グラスマン 』一派と接触し、   戦争妨害という目的を同じくする者同士として協力態勢を申し出る。彼らや雇った傭兵・殺し屋たちに参加者たちの抹殺を任せ、   『 大地の使徒 』本隊は戦争の影に乗じてオーリー暗殺を計画。その殺害を以って、霊長総軍という組織自体の壊滅を狙う事になった。   しかしスパイから送られてくる情報を勘案する内に、オーリーを暗殺するよりもその身柄を確保し、洗脳して組織の今後の為に役立てるべき…という意見が出始める。   大地の使徒は皆が星の意思の下、霊長たる現生人類と戦うべく様々な種族・勢力が寄り集った者達ではあるが、『 自然を守る為に人さえ滅べばよい 』…という単純に人類憎しの一念だけがある訳ではない。   人類滅亡の後、その座にとって代わって我らが霊長の種たらん――――という野望を秘めた者達も少なくないのである。そんな彼らにとっては、大極点は起こりさえすればよい、というものではない。   なるべく自分達の種族・勢力の利益に沿うような、都合のよい形で大極点が発生してくれるのに越した事はないのである。   例えば、魚人たちにとっては海の汚染で人類が滅びるのなら自分達にも影響が出てしまうので避けたい。また核戦争などにより放射能が撒き散らされれば、森の人狼たちとて生きてはいられない。   極力こちらに被害が及ばず、人類のみが滅亡してくれる破滅を引き起こし、その計画が成就するかどうかを知るには…オーリー=グラスマンの持つ未来事象観測能力が是非とも必要なのだ。   何故なら『 大極点 』は決まった形で発生するのではなく、オーリーが未来観測を行う度にその内容が変化するからである。   かくして『 大地の使徒 』は魔術師オーリー=グラスマンの拉致を決定、その任をロムスカに当たらせる。   続いてAについて説明。   聖板戦争開催の報を受け、大首領自らが発令した第二の作戦。『 大地の使徒 』上層部の幹部会議で立案されたオーリー拉致作戦と同時に決行される。   こちらの方こそが本命かつ重要な作戦である。   成功すれば人類、ひいては彼らを守護する霊長の意思そのものに大きな打撃を与え、星の勢力を勝利させる会心の一手となる。   その途方もない作戦の全容は、ロムスカのサーヴァント・クンバカルナの詳細を参照。    ・戦闘スタイル(強み・弱点含む)      早崎史也の姿では風水師としての能力を生かし、地脈の流れを操って戦う。術師としては一流だが、元来戦闘向きの術ではないのでそこまで強力ではない。   地面のない場所、大地の力が薄く地脈の流れていない場所などでは力の多くが制限されるので、かなり能力が低下してしまう。   そういった状況では、土の怪物・息壌によるガードが頼みの綱となるだろう。     一方怪人態であるロムスカの姿になれば、魔猿としての超絶的な身体能力に加えて大地の加護による防御や回復力もあるので、地面の無い場所でもかなりの戦闘力を持つ。  人の目で追えぬ程の高速移動で縦横無尽に飛び回り、攻撃を当てるにも一苦労。その打倒には複数のマスター、サーヴァントたちの協力が必要となるだろう。 ・戦闘時相性の悪い相手・良い相手     ロムスカとその仲間達の持つ大地の加護の力は、人の作り出した神秘や超能力に対して高い抵抗力を有する。しかしその加護は同じく大自然を源とする力や存在に対しては効果を発揮しない。   具体的には自然精霊魔術や風水術、『 約束された勝利の剣』のような星の作り出した神造兵装、また星寄り・自然寄りの英霊&サーヴァント、人類ではない人狼や魚人、吸血鬼の真祖、   外気功を用いた攻撃などを相手にした場合などである。   加えて戦闘スタイルの項でも述べた通り、地面の無い場所…海上、高層建築物内、地下深くまでコンクリートでできた市街地などに誘い出せば、その多くの力が使用できなくなる。   …しかし狡猾なロムスカは極力そういった場所での戦闘を避けるし、仮にそのような場所にいても彼を守る邪息壌の加勢がある為打倒は容易ではない。   そんなロムスカに対する有効な攻撃手段、それは固有結界を展開しその内部に閉じ込めること。固有結界の多くも人の作り出した神秘であり、閉じ込めてすぐはその特殊効果や攻撃を無効化されてしまう。   しかし結界内において外界から隔絶される事で大地との繋がりが遮断され、その加護を徐々に失っていってしまうのである。   ・性格的に相性の悪い相手・よい相手     人類、特に自然を蔑ろにする者や人間中心主義の者すべてに、激しい憎悪と敵意を抱く。一方で非人類種族や星の意思に従う者たちは同志と認める。   また人間・早崎史也としての人格が影響し、少女や幼女に対しては概ね優しい。軍事オタクでもあるのでそちらの方面の知識がある相手とも打ち解けられる。   昨今の萌えアニメの隆盛に関しては否定的な立場を取っており、イカ娘を除いて厳しい評価を下す。よってアニオタ達とも対立は深い。   ・サーヴァントについてどう思っているか   頼もしき破壊兵器。   ・聖板にかける願望   なし。聖板自体にはまったくと言っていいほどに興味がない。   ・セリフ(早崎史也) 『 私は人類を罰したいという欲求がものすごくあってね…! 』 『 才能とは情熱を持続させる能力のこと。』 『 我が怒りに歯向かうものは、さらにおぞましきものを見るだろう。』 『 私を解き放つな!私は人間ではない! 』 『 私はとんでもないものを盗みに来ました。あなたの身柄です、オーリー・グラスマン! 』 『 ipudは自○行為。』 ・セリフ(ロムスカ) 『 ほらね。怖いだろ。』 『 黙れ小僧ッ! お前にこの星の苦しみが癒せるのか! 』 『 死ね。そなたは醜い。 』 『 見たまえ。人はゴミのようだ。』 『 解体(バラ)ス!! 』 『 最近の女性声優は娼婦の声。』 ・イラスト・小説などの二次創作使用の可否   許しますん    ・その他自由スペース 《 魔術師としての性質 》 『起源』  本然  『魔術系統』風水、精霊魔術  『魔術属性』地・水  『魔術特性』導引  『魔術回路』質:A 量:A+   -------------------《以下、おまけ設定》----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 《語句説明》 ※TYPE−MOON作品のおさらいも兼ねています 【星の意思】 星そのものを生命体と見立てたガイア論が導き出す、地球の意思。自然から独立した人類は、星の意思からの影響が薄くその束縛を受けない。  TYPE−MOONの正史によれば人類を滅ぼす為、、遥か未来に太陽系の星々に救援を求めて各惑星最強の生物種・アルティメットワンこと『 アリストテレス 』を招き、  人の世を終わらせるという。   【霊長の意思】  人間の集合無意識による意思。かつては存在しなかったが、人類が霊的に進化した事で星の意思より分離した。  これが生まれた事で星の意思からの束縛を脱し、人は自然を犠牲にしても種の存続を第一に考えられるようになった。 【抑止力】  集合無意識によって作られた、世界の安全装置。人類の持つ破滅回避の祈りである「アラヤ」と、星が思う生命延長の祈りである「ガイア」という、優先順位の違う二種類の抑止力がある。  どちらも現在の世界を延長させることが目的であり、世界を滅ぼす要因が発生した瞬間に出現、その要因を抹消する。決して自分からは行動できず、起きた現象に対してのみカウンターとして発動する。  その分、抹消すべき対象に合わせて規模を変えて出現し、絶対に勝利できる数値で現れる。  抑止力自体はカタチのない力の渦だが、具現化する際はカタチを伴う。無意識がカタチになったものである為、発生しても誰の目にもとまらず、誰にも意識される事はない。 【ガイア】  星の抑止力。星の意思の無意識部分であり、言わば本能。星の存続のためならば人類の破滅も問題としないが、  現在は世界の大部分を支配領域とする人の世を崩壊させるほどの事態は星の破滅も招きかねないため、結果的に人も守るために発動することもある。  精霊種、吸血鬼の真祖、ガイアの怪物などが抑止力の形として現れる。霊長の抑止力アラヤとは仇敵同士である。 【アラヤ】  霊長の抑止力。言わば人の本能。人類の存続のためならば星の破滅も厭わないが、人類全体を生かす為に少数を抹殺するなど決して個々人にとって味方であるとは限らない。  逆に、自然を守る事が人を守る事に繋がる…といったような事態では星を守る為に力を振るう場合もある。  英雄、霊長の守護者、超能力者などが抑止力の形として現れる。星の抑止力ガイアとは仇敵同士である。 【英霊】  過去・現在・未来を問わず、あらゆる時間の中で存在した英雄たちの霊。  神話や伝説の中でなした功績が信仰を生み、その信仰をもって人間霊である彼らを精霊の領域にまで押し上げた人間サイドの守護者。 英霊を英霊たらしめるものは信仰――人々の想念であるが故にその真偽は関係なく、確かな知名度と信仰心さえ集まっていれば物語の中の人物であろうがかまわない。 『世界』の外にある『英霊の座』に留められ、輪廻・因果を超えた不変のものとなっている。 【霊長の守護者】 「人類という種を守る」というアラヤの抑止力の中にあって、英霊がその役目を担っているものを、「守護者」「霊長の守護者」と呼ぶ。  ただし神性の高いいにしえの英霊などはアラヤではなくむしろガイアよりの存在になっている者もあり、 全ての英霊が「守護者」という訳ではない。  人類に危機が起きるときに現界し、「その場にいる者を殺戮し尽くす」ことで人類すべての破滅という結果を回避させる最終安全装置。  自由意志を持たず、単純な『力』として世界に使役される存在。当該する人物の言葉を借りれば、「体のいい掃除屋」「道具」であるらしい。 【英霊】  過去・現在・未来を問わず、あらゆる時間の中で存在した英雄たちの霊。  神話や伝説の中でなした功績が信仰を生み、その信仰をもって人間霊である彼らを精霊の領域にまで押し上げた人間サイドの守護者。 英霊を英霊たらしめるものは信仰――人々の想念であるが故にその真偽は関係なく、確かな知名度と信仰心さえ集まっていれば物語の中の人物であろうがかまわない。 『世界』の外にある『英霊の座』に留められ、輪廻・因果を超えた不変のものとなっている。 【幸福エネルギー(仮)】  第四次聖板戦争の背景設定を担当したナハト氏が構想した、星が人という種に与えた加護の力。第四次世界では人類がこの力を使い果たした事により、その終焉・大極点が訪れる事になる。  星の意思は人類を恐れ、時には抑止力を遣わしてこれを抑えながら、その一方で不肖の子たる人を守る力を与えている。一見矛盾しているようだが、  人間に恵みを与えるだけでなく、時に災害となって猛威を振るう自然の二面性を表していると考えれば納得できるかもしれない。  実は霊長の意思と星の意思は完全に分離しておらず、その集合無意識の底の底では繋がっているのではないか…という仮説も考えられる。 ――――――――――ここから国巣オリジナル設定―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【????の意思】  国巣オリジナル設定。星、霊長のいずれにも属さぬ第三の意思。詳細は不明だが、ある生命体の集合意識である事だけは言える。  事情によりこの意思に抑止力は存在せず、それとは別の力が備わっている。その存在が露見すれば、ガイア・アラヤ双方と敵対する事になるだろう。  人と星の戦いを太古の昔より煽り、地球生物種の霊的防衛力を殺ぐ事に力を注ぐ。その究極の目的とは…。 【神聖意思】  国巣オリジナル設定。キリスト教徒の集合無意識が霊長の意思から分離独立したもの。現時点ではまだ存在していない。  第三次聖板戦争に参戦した法王シルウェステル(国巣製作キャラ)はこれを父なる神と呼び、その誕生を早める事を二千年の悲願としている。  もしも抑止力の妨害を防いで誕生すれば、アラヤのみならずガイアとも敵対する事になる。強力無比な現実干渉能力を持つ。 【星の従僕たち】  遥かな太古、まだ霊長の意思などというものは存在しなかった。その頃のヒトはあくまで自然の一部であり、地球の一生物種として星の意思の統制の下暮らしていたのだ。  やがて人類は進化し高い霊性を獲得して『 霊長 』となり、その集合無意識は星の意思から分離して、初めて『 自然 』の一部ではない生物として独立したのである。  これにより人は星全体ではなく、自身の種の存続を第一に優先できるようになった。  …しかし。霊長の意思に属するようになったハズの人の内に、霊的な先祖返りを起こして再び星の意思に隷属する者達が現れ始めた。彼らを『 星の従僕 』と呼称する。  彼ら星の従僕たちは太古の人類がそうであったように、己の種よりも自然の存続を優先する。その星への帰属衝動の強弱は個々でバラつきが見られ、  弱いものは動植物を好む程度、強いものは後述の大地の使徒のように極端な自然崇拝者となり、文明を破壊するエコテロリストになる者もいるのである。  多くの魔術師たちはこの『 星の従僕たち 』をガイアの抑止力の一つと考え、地の側に立つ者・ガイアサイダーズなどと呼称する場合もある。  だが、実は従僕たちは抑止力とは別の突然変異。生命のバグが生み出したイレギュラーであり、その発生に星の意思は直接関与してはいない。  ―――――かといってまったくの偶然から生まれた訳でもなく、その出現にはあるものの思惑が関わっている… 【大地の使徒】  星の従僕たちの中でも、より強烈な星への帰属意識を持つ自然崇拝者らが集って作り上げた魔術テロ組織。表面上は環境保護団体の形を取り、自然を汚染し破壊する大企業や国家に対するテロリズムを行う。  その究極の目的は現生人類による文明発展の抑止に留まらず、退化させた人を再び太古のように、自然の一部としての生物種に戻そうと画策しているのである。  構成員には魔術師や亜人種が数多く含まれている為、通常の人間では如何とも抗し難く、魔術協会や聖堂教会の執行者・代行者たちがその主な戦いの相手となっている。  大首領カル=カ=シェオブの鎮座する総本部は中央アジア・カラコルム山脈の何処かに存在しているとされ、  世界各地に七つの支部を持ち、各支部長と大首領・副首領・支部総長を含めた十名の幹部会議によって全ての方針が決定される。  幹部の中には人狼や魚人、吸血鬼、妖精、知恵ある竜、鬼種など非人類種族の長なども含まれている。 【大地の使徒・日本支部メンバー】  餓鬼使い・施恩院垣丸    (がきつかい・せおんいん がきまる)  大野干・リュークロコッタ (だいやかん・りゅーくろこった)  鮫魚人・皆津 甕人      (こうぎょじん・みなづ みかひと)  魔術ゴリラ・エネマン     (まじゅつごりら・えねまん)  楠の樹霊獣・屠々       (くすのきのじゅれいじゅう・とと)  妖剣聖・河童の正吉     (ようけんせい・かっぱのしょうきち)  土蜘蛛小僧・アラカビ    (つちぐもこぞう・あらかび)  妖怪三銃士・勘解由小路 蘭麝 (ようかいさんじゅうし・かげゆこうじ らんじゃ)  妖怪三銃士・吹螺坊     (ようかいさんじゅうし・すいらぼう)  妖怪三銃士・王合厭尾大王九猛(ようかいさんじゅうし・おうごうえんびだいおうきゅうもう) 陰宅蜃気楼・鬼見城     (いんたくしんきろう・きげんじょう)  星の従僕・獣使い 陸奥六郎  (ほしのじゅうぼく・けものつかい むつろくろう)  ほか多数 【獣霊の座】  霊長の持つ『 英霊の座 』を真似て星が作った、集合意識の海にある記憶領域。地球史上にかつて存在した優れた生物種のデータが霊体として保存されており、星の危機に応じて現世に召喚。身体構造の近い生物の肉体を依り代として憑依し復活する。  この霊体『 獣霊 』は精霊の一種であり、多様な生物種で構成される。恐竜、突然変異で誕生した一種一代の異形、各時代最強の生物、類人猿、巨人、猿人、原人、旧人などの他、人類が未だ自然に属していた頃の原始人の英雄…なども含まれている。  主に霊長の抑止力であるカウンターガーディアン『 守護者 』の更にカウンターとして呼び出され、彼らとの戦いに駆り出される場合が多い。 信仰という人々の強い想念の後押しを受けて精霊に昇格した『 英霊 』とは違い、信仰を受けていない『 獣霊 』は力が劣る…かというとそうではない。  星が持つ強烈な想念が、強い大地の加護としてその身に働き、また人が自然に抱く畏れの感情も力として利用する事で、『 獣霊 』は『 英霊 』に劣らぬ力を備える。  早崎史也に憑依した毛人ロムスカもまた、『 獣霊の座 』から呼びだされた地球生物史上の超常種にして獣の英雄であり、これは『 大地の使徒 』が『 獣霊の座 』にアクセスし、獣霊を召喚できる術式を完成させている事を意味する。   【秘術・獣口壇】 『 大地の使徒 』が霊長の意思の尖兵である守護者および英霊を打ち破るべく編み出した、自然精霊の力を借りた儀式魔術の一つ。   この術を施した獣の身体そのものを祭壇に見立て、捕食と言う形で英霊を生贄に捧げることでその英雄性や聖性、神性を冒涜。  穢体輪廻、つまり糞として排泄し土(星)に返す事により、それらの霊的性質を完全に剥奪する一連の流れを儀式と化したもの。  この儀式の完成で人の尊厳は自然を前に屈服したという示威がなされ、英霊の座に魂が戻る事ができなくなってしまう。  英霊の魔術的コピーである『サーヴァント』を捕食した場合には、座にいる本体の英霊に『冒涜』という悪性情報を送りこむ事で、座自体の機能を低下させる事ができる。  これを続ければ、やがて英霊の座自体が機能不全を起こし、属する英霊の召喚ができなくなる。 【秘術・大いなる御業】 『 大地の使徒 』が生み出した対英霊・対守護者用の儀式魔術。同様の術である獣口壇は自然霊の力を以って英霊の座を汚染する事が目的だったが、  こちらは自然霊とは別のある霊の力を借り、汚染どころか英霊の座自体を破壊する為に編み出された必殺の大規模魔術である。  この術で作られた兵器で抑止力アラヤを消滅させ、霊長の意思の防衛機能を丸裸にし、最終的には星の意思に吸収統合させようという途方もない作戦を決行。 ただし、英霊の中でも大きく星寄りの者は座を破壊されても消滅せずに済むとのこと。  内容はサーヴァント・クンバカルナからリンクで行ける『マグヌム・オプス』を参照のこと。