-卑屈小心者系才女-


「……本当に、余計なお世話ですわ……キャスター」「本当、無能ですわね」


煌星高校に通う高校生であり、魔術師。偽名であり、本名はソキ・エレオノール・ド・ギーシュ。
フランスの魔術の名門であり貴族でもあるギーシュ家の長女。極めて優れた魔術的素養と天に愛された幸運を持つ。
しかし、ギーシュ家は代々男系の家系であるため、長女である彼女を嫁に出すことでより家名を高めようとしている。
長男である彼女の弟が当主に就くこととなっているが、実力は明らかに彼女のほうが上であるため彼女は優れた自分を
当主にしない家に鬱屈した感情を抱いている。
しかしその上で一族の在り方も納得出来ない程度には理解しており、感情を晴らすために家の方針に最終的に従うことを
前提としたある種公認の家出を敢行している。
高名な実家の庇護下から抜けようとするほどの度胸もなく、しかし家の方針に対して従うながらも納得しきれない感情を
抱いている中途半端な自分に気が滅入っている。一人称は「私(わたくし)」。ですわ口調。
家出後は密かに憧れていた日本に来日、偽名を名乗り戸籍を(実家のコネで)取得、石枝市に来た。
その後、中学高校と煌星に通い、現在は煌貴会に所属しており、会計を務めている。
ちなみに学力・スポーツも魔術ほどではないが優秀であり、どちらも全生徒中(スポーツは女子生徒中)トップテンに入る。

余談だが箱入り魔術師であるため日本に来た当時は社会常識に疎く、テレビで「金を持つ人間が金を多く使うことで
社会に金が循環する」という話をみてその前に見ていた時代劇から連想した金を使った指弾を練習していた。
真っ当に社会常識を知る頃にはかなり熟達しており、戦闘時魔力の節約をしたいときに使用している。


更に余談だが、彼女が日本にあこがれていたのは時代劇を見たからである。
時代劇の中で偉い奴が真っ当に偉く、かつ能無しをバッタバッタとやっつけているところが好きであり、サーヴァント召喚では
密かに水戸光圀公とか徳川吉宗が出てこないかなって思っていたとか。



性格

卑屈かつ傲慢で小心者という意味わからん性格。
彼女は前述の過程を経て育ってきているため、非常にねじれた性格をしている。
具体的に言うと自分よりも家のレベルや能力などの要因で見下せる相手を見下すことを趣味としているが、ソレを表に
出して他者に悪く評価されることを嫌い、また見下してる自分を見て少し悦に入ったあとで自己嫌悪に陥る。
よく見下す対象としているのは負け犬と(彼女の知り合いの中で)評されている銀星高校であり、銀星の生徒とすれ違う
際に上記の右のセリフを相手に聞こえないように呟いている。そして自己嫌悪する。



戦闘スタイル

カバラの数秘術を用いた高速詠唱魔術による砲撃戦を得意とする。ただし、某魔法使いと異なり砲撃魔術の即時発動はできない。
よって、弾頭を予め自身の周囲に滞空させ、適宜発射・補充するスタイルをとる。
また、趣味で覚えた羅漢銭による魔力節約射撃も可能。こちらは前者に比べて魔術的威力は低いものの硬貨という物体を
撃ちだしているため、対魔力を持つ相手にも一定の戦果を上げることができる。
彼女の評価は戦闘・研究のどちらにも極めて優れた一流魔術師であり、その弱いメンタルを克服すれば普通のサーヴァント
相手に防戦程度はできる。
相性がいいのは一般的な魔術師。彼女の中で明確な指標として存在し、その大半が彼女より劣っていると自覚できている
魔術相手には、その豆腐メンタルを発揮せずにすむためである。
相性が悪いのは接近戦能力が高い相手。一応クロスレンジでも羅漢銭は使用できるが、砲撃魔術は使用できなくなるため
戦略の幅が限られてしまう。



方針

戦争に勝つことを願っている。数多のサーヴァントが登場する聖板戦争で勝利できれば自分の自信につながり、
捻くれた自分の考え方も変わるのではないかと期待している。自分から変えようとしない辺りがダメな人間だが。
また、聖板には「婚姻する相手が自分を凄腕の魔術師として認めてくれる」ことを願っている。
よそに出される身分を変えるのは実家の歴史を否定する事になり、弟が当主に就くということが変わってしまう。
弟の未来を変えてまで、また家の歴史に逆らってまでそれをする度胸はないため、せめて嫁ぐ相手が自分をすごいと
認めてくれることを願っている。



パートナーとの関係

キャスターとはその黄金律つながりでなのか召喚されたが、性格的相性は最悪の一言。
大らかで前向き、外聞を気にせず好きに行動できる彼は彼女の望む彼女自身の姿であり、心の底で憧れている。
しかしその持ち前の卑屈な性格からその憧れがひん曲がっており、キャスターの発言をほぼ全部マイナスに捉えている。
キャスターは彼女を心配しているし、そのおおらかな性格から仲違いすることはないだろうことが救いである。



二次創作:可