「逃げな...! 
 生きてこそ、咲く花もあるやろ――!」





そうして、何気なく本を開く。いつものように。
続きは229ページの5行目から。

「.........?」

この、挟んだ覚えのない栞は、なんだろう―――。







■人物像


日如 天(やしき・てん)

一人称:私 二人称:君、あなた、〜さん

< 人物 >

栗毛の髪と長身が目立つ女の子。県立石枝農林高校に通う高校二年生であり、石枝どころか地方でも有数の頭脳を持つ才女。
元々は私立煌星高校付属中学校に在籍し、高校入試でも軽々トップ通過を果たすなど将来を嘱望されていたが、自身の興味や様々な理由から農林高校へ進学することとなる。
学業全般に対して非常に高い能力を持つが、特に地理学に対する興味が強く高校では農を通して自然地理学的分野を深める考えでいる。
運動は得意ではないが、興味をもった事柄を追求することを苦にしない集中力があり、じわじわと基礎体力がついてきている。が、筋肉がついてしまうと気にしてもいる。
現時点では運動の能力は高くないが、むしろセンスは非常に高く、運動に対する苦手意識からくる経験不足が原因である。本来は遅筋優位で長距離持久型の肉体を持つ。
内向的な性格で他者とのコミュニケーションが上手くなく、いじめを受けるほどではないが友達が少ない。しかし気弱というわけではなく、その芯には振れない強さを備えている。
感受性が豊かで、かつ思い詰めやすく引きずりやすいタイプであり、長身や細身の体つきから自身に対して女性らしくないというコンプレックスを持っている。
赤面症でもあり、すぐに顔が赤くなってしまうことも自己表現に歯止めをかけてしまっている。
もともとは関西の出身であるため本来は関西弁だが、変に目立ってしまうのではと思い、普段は丁寧な標準語を使用するよう意識している。
趣味は読書とジャム集め。活字中毒の気があり常に本を読みあさっている状態で、最近は時代物がマイブーム。また農や地理に関する資料・論文をひたすら読み込んでいる。
その甲斐もあって石枝の地理に関して非常に深い知識を持っており、成り立ちから地下道の配置まで抑えている。

ある日、本に挟まれていた小聖板によりアサシンを召喚することとなる。
願いを叶える万能機などというものに対しては懐疑的だが、心の底では自身を変えることができるのでは、という期待を抱いてもいる。
本の虫ということも、現実的ではない出来事を受け入れる土壌として機能した。
中学時代に同級生だったとある男子生徒に何故か目の敵にされており、事あるごとに突っかかられていたが聖板戦争が始まって以来激化しており困っている。
彼女自身は彼に対して特に抱くべき感慨もなく、髪型がすごいなぁといった程度の認識。



■戦闘スタイルと聖板戦争における方針


 <方針・目的>
闘うことに対して恐怖心が強く、誰も傷つけない穏やかな日常を保ちつつ、ゆっくりとアサシンの願いを叶えていけたらと考えている。
しかし何故か他参加者から狙われることが多く、特に煌星高校の生徒から敵対視されている現状があるため、否応なしに戦闘に巻き込まれてしまう。
どうやら見に覚えのない恨みを買ってしまっているようだが、それを解決する力がなくアサシンに守られてしまっている自分への嫌悪感があり、平和的な解決を求めて一歩踏み出すが―――。


 <戦闘に関して>
前述の通り戦闘に対する拒否感があり、できれば避けたいと考えている。
また自身の誓いにより止めを刺さないアサシンとは、そういった点でも意見が合致している。
初期状態ではアサシンに守られつつ、彼女が退路を見出す退却戦が主であり、空間転移開花後は能動的な撤退、あるいは奇襲が可能となる。
肉体的にはか弱い女の子であるため、白兵距離は死地である。また、精神感応や魔術系などあらゆる攻撃手段に対して防ぐ手立てがない。
転移を攻撃に用いる決意ができるかどうかが分岐点となる。


 <性格的相性に関して>
基本的に内向的で自己表現が苦手なため、意思の強い相手や引っ張ってくれる相手と相性が良い。
ただし依存心が強い訳ではなく、どちらかというと他者と距離感を取りたがる傾向がある。
本人は気付いていないが男性恐怖症気味であり、拒否反応が少しある。
そのため特に声が大きい人や男臭い人、暴力的な相手とはあまり相性が良くなく、頼りがいがあっても近寄りがたい相手もいる。



■サーヴァントとの関係


愛称:彦さん
急に眼前に現れた非日常である彼に対して、驚くよりもその美しさに目を奪われてしまった。
以来彼女にとって彼はある種のあこがれであり、同時に自身の影を深める存在にもなっている。
双方ともに穏やか且つ知的であるため性格的相性はよく、現代についての事柄を教授したり、人生についての教訓をもらったりしている。
それ故に、彼が隠し持つ激情とその結果を目の当たりにした際、どのような亀裂が残るかは定かではない。
時折ふと姿を消す彼を心配している。



■台詞


「あ、えっと...誰、ですか?」

「アサシン、...って呼ぶのも、なんかおかしいやんな...
 なんて呼んだら、ええかな?」



■イラスト、小説の二次創作使用


ご自由にどうぞ。