「全てのゆるキャラは俺が潰す。」
【人物設定】
彼の心に影を落としたのは一人の少女の涙だった
開始前のショーの舞台裏に迷い込んだ少女が見たいかつい男の首から下は少女の憧れのヒロインのものであった
絶望し、泣きながら走り去る少女
責任を感じた彼は予定通り舞台に立ち観客の中に少女を探したが少女の姿は見つからなかった
ここから彼の歯車が狂い始める
スーツを着るたびに少女の泣き顔と悲鳴がフラッシュバックする
満足に仕事がこなせなくなっていた彼はスーツアクターの引退を決めた
それから半年後、彼はなんとなしに歩いていた電気街の野外テレビの前に再びあの少女を見つけた
間違う筈がない、何故なら彼女はまた泣いていた
まだあの事が糸を引いているのかもしれない、そう思うと積極的に人と関わろうとしない彼でも理由を聞かずにはいられなかった
しかし涙の理由は彼の想像とは違うものだった
テレビを見ると何かの企画だろうか青い着ぐるみが他の着ぐるみたちに一方的に嬲られている
その嬲られていた青い着ぐるみこそが彼女の送った手紙から採用に至った公募ゆるキャラ「ぺん太郎」であった
彼は決意した
今度こそこの少女の涙を拭うと
その為にこの「ぺん太郎」をゆるキャラの頂点に立たせると
はたしてそれは容易かった
彼のいた世界ではゆるキャラは盛んではなかったからだ
この程度では彼女に報いてやれない、否自分の戦士としての誇りが許さない
とある人物の力を借りてやってきた並行世界
この世界はさながらゆるキャラ戦国時代
数多くのゆるキャラたちによる命の削り合いが行われている
世界を越えたせいか
はたまた再び兵たちの集う戦場に身を置いたためか
ごく僅かながらもサーヴァントの頃の力が戻っていることも今の彼にとっては些細なことだった
音威子府の奥地に封印されていた新たな武器「海鮮杖・椴法華」を構え戦場を駆ける
天下無双のゆるキャラとなるために
【聖板戦争における方針】
聖板に興味はなく、ゆるキャラを求めて街を放浪する。
【戦闘スタイル】
椴法華による強烈な一撃を浴びせる。
聖板戦争参戦者から戦いを挑まれたり、参加者同士の戦いに巻き込まれた時のみ、宝具の使用を解禁する。
【戦闘時の相性の良い相手・悪い相手】
小さい女の子は苦手である。
【イラスト・小説などの二次創作使用の可否】
ええんよ(チラッ