■人物像■
黒いスーツに黒いマントを羽織、死人の様な肌色が特徴的な異国の女性。
常に不気味な笑みを浮かべ、驚く事も悲しむ事も起こる事も無い、冷静と言うよりかは狂気に近い。
性格は冷酷無比で探求する事に執着しており目的の為なら非人道的な事も厭わない程である。本来はそこまで執着する程では
なかったのだが、ある実験で事故を起こしその際に起源が覚醒してしまい起源に飲み込まれ人格が歪んでしまっている。
また、実験の結果は自らの目で確認しなければ納得が行かず、それが確実に失敗し死ぬ事になったとしてもその結果を自分の目に
焼き付ける為であり、もしその失敗で死んだとしても悔いはない程の強い意思の様なものを持っていたりする。
実際、失敗し大事故になったこともあるが、幸いな事にその事故で彼女のみが生き残るといった奇跡を見せたりしている。
起源は【真理】であり、この世界の心理を全て知る事が彼女の行動原理である。その為彼女が行き着く先は他の魔術師達も目指す根源であり
そこに到達するには起源全てを知る必要があった。その目的為に起源を知る為に“起源の鍵”と呼ばれる力を使い各地で無差別に
起源を覚醒しており、その際に出た起源覚醒者が暴れて事件になることもあった。この時の異名が「起源の魔女」である。
因みにこの力は彼女が起源覚醒を起こした実験がまさにそれで最初に起源の鍵を使用したのは彼女自身だったりする。
その後も起源だけでなく様々な魔術、技術などの知識を手にしたが、どれも困難なものではなかったので正直彼女にとっては
退屈でしかなかった。
彼女は更なる高みへ行く為に禁術に手を出し始めていた。その際に不老不死の研究の際に死徒についての色々と調べそれを再現する
薬を作製、人体実験を躊躇なく行い村一つ実験に使用した結果、ある程度まで死徒化を進行させる薬を完成さえる。
その薬を自ら服用し死徒へと変わることが出来たが、彼女の家系は体内に入る薬や病気などの進行を遅らせる体質を持ち最初の
段階である食屍鬼になる事さえも数年掛かり、更に死徒になるまで数十年掛かっている。
ただ、死徒化における問題点である吸血衝動の期間が非情に長かったりする。ただ、現在までに30人程度の人間が死徒化、又は
食屍鬼なっており、その殆どが人体実験に使われるものが多く時には逃げ出して騒動になったりしている。
この死徒関連が切っ掛けで魔術協会から封印指定を出され追われる身になってしまっていた。その際に知識の保存庫であった
固有結界“万物の書庫”に逃げ込み、結界内に引き篭もってしまった。
これでは知識の探求が出来ないと感じ結界内から自分の分身を送った際にこの結界が様々な世界に通じていることを知り、各世界に
自分の分身を送り、知識を手に入れていった。
この時から彼女の生に対する意識が薄れていき更に危険な実験に手を出すようになり、まるでゲームで言う失敗したからリセット
する感覚で命を投げ捨てるようになった。
そして数百年の月日が経ち・・・
現在、彼女の知識は裏の世界ではかなり貴重とされ死徒と分かっていながら彼女の知識を手に入れようとて暗躍していた。
彼女はそこで「全知の魔女」又は「動く図書館」の異名で言われている。
ただし、彼女自身、自らの知識を全知とは思わない独自思考を持っておりそれが今の彼女の基盤となっている。
各地を転々として行く中で聖板戦争についての話を耳にする
「それを手にすればあらゆる願いを現世に再現すると呼ばれる万能の願望機があるらしい」この言葉は彼女にとって
興味が湧くものであった。
もっとも彼女にとって「願いを叶える事」よりも「どう言う原理で願いを現世に再現するのか」、「その願望機を作ることが出来るのか」の
探求こそが価値のあるものであると考えている。
しかし、流石の彼女でも聖板戦争で生き残る(死なないが)ことは難しいと判断したのかウィル・インベルトと言う名の傭兵に
依頼をした。最初は彼女の依頼内容にと戸惑った様子を見せていたが「願いを叶えられる」と言う言葉を聞いた途端即座に承諾し
開戦地である石枝市に向かったとの報告を聞く。
彼女自らも向かう事になったがその前に聖板を作る際の素材などの回収を行い、一時的に機能するまでに作り上げてから
石枝市に向っている。
そこからはウィルの情報を元に擬似聖板を組み上げていく作業に入っていた。
この擬似聖板がどう言う結末になるかも知らないまま・・・
■聖板戦争における方針■
聖板戦争には殆ど興味はなく、ただ雇ったウィルと言う名の傭兵からの情報を収集している。
終盤まで姿も現さずに各地で行っている戦いをただ傍観しているだけである。
本来の目的は聖板を自分の手で作り出すことである。
■戦闘スタイル■
基本的には分身の体では満足な戦闘は出来ず、殺すと思えば簡単に殺せたりする。ただし、本体は固有結界内に居る為に
分身を殺すことは出来ても本体を殺すことは不可能である。
魔術師としてはかなり優秀な方で彼女に蓄えられた知識により魔術師が持つとされる技術や魔術は全て所持している。特に空間魔術を
得意とし空間の圧縮、消滅といった攻撃方法と伸張、空間転移の防御方法を使用する。
特に周囲の空間を重くする事によりその範囲に入った相手や物のスピードを遅らせる事が出来る魔術を使用する事が多く、近接戦闘が苦手な
彼女にとって重要な防御手段である。
ただし、分身ではかなり制限される為に大掛かりな魔術は使用できない。
そもそも彼女自身戦闘をする気はないので基本的に放置で十分だったりする。
■戦闘時相性の悪い相手・良い相手■
近接戦闘に弱いが空間減速魔術を使用された場合、攻撃を当てる事が困難になる。
魔術に関しては無類の強さを見せるが対魔力の様な魔術に耐性のある相手を苦手としている。
■性格的に相性の悪い相手・よい相手■
彼女と探求に手を貸してくれるならどんな相手であろうと歓迎する。
逆に邪魔をする相手を心底嫌う。
■本体の能力■
身体的な能力はそこまで無いがそれでも一般的な人間に圧倒出来る力程度の強さである。
戦闘技術的な知識はあるものその大半は理論的な推測に近いもので実戦での経験は殆どない、ただし、その技術を磨くことで近接戦闘に
置ける戦闘能力は執行者クラスにも圧倒できる程のものだと言われていが、彼女の性格上それは不可能に近い。
魔術に関しては分身とあまり変わらないが、空間減速魔術の更に上位に当たる空間を完全に停止させる空間停止魔術と言った分身では使えない
高等魔術を使用する事が可能。
特に次元魔術と呼ばれる次元空間に干渉する術を所持しており、自分の視界に線を入れる事でその線の直線上のものを全て切断する術を使う。
これは別次元からの直接干渉による攻撃でどんな強靭な装甲や防御能力で身に纏おうとも問答無用で切断する。
例えるなら「絵の中にいるキャラクターがどんなに強かろうともその絵を破いてしまえばどうしょうもない」とかそんな感じである。
■縡ノ葉(O019)の世界で起こった第4次聖板戦争後の彼女の結末■
人口的な聖板の作製に失敗した後に様々な所から擬似聖板が欲しいと言う連絡が入ってくる。
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正直失敗作に興味が無かった為、欲しい言う相手に作成方法を与える(研究費にする為にかなり高額)
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その後、完全なる聖板の作製に成功するも偽英雄の氾濫【ディサーヴァントクライシス】により聖板のシステムを通した不正使用を続けた為、
英霊の座に不具合が起こり英霊の召喚が出来ない状態になっており、実質的な聖板戦争の終わりを迎える事になった。
実は彼女自身この不具合を治す手段を持っていたのだが、既に手に入れた知識を追求する事をしない為、この事は誰にも知らされずに終わる。
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ディサーヴァント関連で縡ノ葉と呼ばれる人物に追われる様になる。
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各地を転々としながら逃亡をしていたが偽英雄の氾濫発生後5年目で縡ノ葉に捕まり封印と言う形で彼女の人生は一旦終了する。