「君のその敵意、僕が高く買うよ」
指定暴力団「六凰会」
組長が危篤状態に陥り組織が傾きかけていた時に、その男は現れた。
彼の合理的かつ強引なシノギと組織経営により、勢力の衰えた組は一躍成長した。
しかし、同時に組内で異変が起き始める。
彼に敵対する素振りを見せた者、彼を疎ましく思う者が突如お互いにいがみ合い、勝手に自滅する。
彼の自身の卓越した手腕と奇妙な「偶然」に支えられ、彼は組の実権を握る。
■人物像
勒木 宋也(ろくぎ そうや)
一人称:私、(感情が高ぶると)僕 二人称: 君、貴方
<人物>
隙のない服装・整髪と怜悧な風貌、慇懃な態度と柔和な笑みが印象に残る男。表面上は極めて礼儀正しく社交的。
しかし、その内面は自分の目的達成とその過程にある楽しみしか眼中にない悪党である。
先天的に起源「偏視」に引きづられており、人間が心の中に抱く「害意」を身体感覚で捉えるという能力が物心ついた時から備わっている。
この能力を利用して、他者が害意に翻弄しされ自滅に追い込まれる様を楽しみつつ、自身の「夢」をかなえるために聖板戦争を利用する。
<経歴>
社会的地位の高い裕福な家庭に産まれる。幼少時はやや奇行が目立つ子どもだったらしいが、
中学に上がる頃には成績は常にトップクラスの社交的な人物となっていた。その後も順調に進学し有名国立大学に入学する。
なお、彼の在席した学校では何故か警察沙汰になるまでのイジメや暴力行為が多発することがあったが、当然優等生である勒木には何の嫌疑も掛けられなかった。
大学在学中に中国への留学を希望し、香港を訪れる。そこで彼は一度消息を絶つ。
彼が香港に赴いた真の目的は該当地区のマフィアと接触することだった。
流暢な語学力と場の状況を読んだシノギのセンス、そして荒事において全く敗北することがなかった彼は瞬く間に香港マフィアの目に留まる存在となる。
香港マフィアを多大に利する行為をしながら組織には属さなかった彼は、その後もロシア、コロンビアさらには内戦等で混乱している地域を放浪し
香港の時と同じように現地組織との交友を深める。そして、様々な組織との交友関係を作った彼は日本へと戻ってくる。
現在所属する六凰会には、海外マフィアとのコネクションを手土産に入会。その後、独自ルートを使った薬物売買を元手に複数のフロント企業を経営し資金源を確保。
傾いた組を立て直し、その功績を以って異例の昇進を遂げた。
組長が息を引き取った後はさらに組織改革を加速させ、組内に信奉者を多数作る一方、守旧派からは蛇蝎の如く嫌悪されるに至る。
そして、組内の敵対者を自身の「害意解放」能力で同士討ちさせ、組内の掃除を終わらせると、
組織のさらなる勢力拡大のため新興地「石枝市」に目をつける。
なお香港に妻と一人娘がおり、月一で家族共々過ごすのが楽しみの一つ。
■戦闘スタイルと聖板戦争における方針
<方針・目的>
当初の夢は「日本で組織暴力を拡大し、多くの人が害意を表に出しやすい状況を作る」ことが目的だったが、
聖板の存在を知ってからは「世界中の人間が理性のタガ無く害意を出せる状況を作る」というものに変わっている。
<戦闘における相性>
害意感知能力の恩恵により、自身に害意を向けてくる相手とはすこぶる相性が良い。純然たる殺意や悪意はもちろん、
正義感からくる義憤や、悪を許さないという倫理的感情も例外なく「害意」として捉えるため、それらの動機を持った攻撃は容易くいなしてしまう。
反対に、戦う動機が無くただ純粋に「殴るために殴る」「斬るために斬る」ような動作を行う相手はは、能力で捉えることができないため極めて相性が悪い。
また、完全な「善意」のみの行動も予測の範疇外であるため、善意による攻撃が成立するならば、それも致命傷となりかねない。
■セリフ
「大丈夫ですよ。この取引は間違いなく、貴方がたにとっても大きな利益になるはずです。今後とも良い関係を築いていきましょう。」
「君の悪意は一つの才能だよ?抑えつけておくのは実にもったいない」
「は、はははは!そんな動機を抱えてちゃあ、僕には勝てないよ」
■イラスト、小説の二次創作使用
何でもOKです。むしろ使っていただけると光栄。