天稟の少女剣士:塚原卜伝

 剣崎賢に召喚された、和風の装束に身を包む白髪の男装少女剣士。
 自信に満ちた不敵な笑みを浮かべながら、卓越した剣の腕前で主とともに戦争を駆ける。



略歴

 剣崎賢によって召喚された、剣士のクラスのサーヴァント。
 街や皆を守るために戦う主の意思に感じ入り、面白い主だと笑いつつ彼とともに戦う。

 その真名は塚原卜伝。
 戦国時代の剣豪にして兵法家。剣聖。鹿嶋神社に千日参籠を行った末に一太刀を編み出した。
 三十七の戦場に立ち、十九の真剣勝負を行い、二百十二もの剣士を討ち取り、そしてその間六の矢傷しか受けなかった、剣の極みに立つ存在。
 女性ではあったが、幼少の頃に見せた神域の剣才が理由で男として育てられてきたとのこと。

「如何なる鎧も、剣も、槍も弓も妖術も。我が剣の前には紙に等しい」
「手前で言うのもなんだが、俺はこと剣に関しては一家言あるのだ。
 我が剣を見て、そして逝け――『一の太刀』」


人物

 異常に長い刀を振るう、和装を着込んだ男装の少女。一見すると真面目さに欠けて見える、軽くておちゃらけたような性格をしている。
 現代文化に強い興味があり、現代の衣装や食べ物などを欲しがったり、剣崎の持っていた歴史小説を読んでいたりする。また、小説の影響を受けてかわざとらしいほど侍じみた口調で話す。
 男装しているだけあって女性を口説いたりと男性的な言動をとることが多いが、中身まで完全に男かというと別にそういうこともない。 女性だけでなく男性にも普通に興味を持つし、甘味だって好き。現在はもっぱら初心なマスターをからかって楽しんでいる。

「現代では侍とはこう話すのでござろう?なあなあ主殿よ」
「うむ、拙者はほら、超凄い剣士でござるからして。生半な剣術では届くと思わぬことでござる」
「おやおや、拙者に見とれちゃってるでござるか主殿?いやあモテる侍は困っちゃうでござるなあ」

 ただ、一見して軽いように見えるがその根底は正しく英雄である。 無辜の人々に手を出す悪党を斬り捨てることには一切のためらいが無く、たとえマスターであろうと人道を踏み外したなら容赦無く斬り捨てるだろう。
 ちなみに戦闘は好きだが戦争は嫌いで、決闘や腕試しで人が死ぬことは許容しても戦に巻き込まれた民草の死は嫌っている。

「……無辜の民草を弑するとは、救い難き恥知らずの畜生よ。
 今ここで貴様の素っ首、俺が叩き落としてくれよう」


能力

 尋常ではない剣の腕を持ち、単純な剣の腕であれば人類の極地にいると言っても過言ではない。
 特に切り札である剣技のおかげもあって、クロスレンジの戦闘においてはほぼ無敵とさえ言える。
 ただしマスターともども遠距離戦が苦手。一応嗜みとして乗馬や弓もできるが、剣に比べたらだいぶ劣る。


行動指針

 聖板戦争での行動指針としては、主とともに街を散策しつつ悪党悪漢を成敗していくつもり。
 戦争を終わらせるとは言うものの勝ち抜く以外でどうすれば良いのかは分からないため、とりあえず誰かが巻き込まれて傷つかないようにしながら戦い、勝ち抜いていこうと思っている。