大鎌を携えた暗殺者のサーヴァント。世界に溶けこむような、それでいて何よりも世界に拒絶されるような気配を持つ。
しかし多くの人々はその感覚を何故か感じることなく、それに気づくことはない。
──あらゆる時代において、人は死ぬまで死に怯え目を背ける。人は死に直面するまで、死を知ることを避けるのだ。
彼に性格は存在し得ない。神の尖兵である彼は、プログラムのように動くだけである。そこに意思は介在し得ない。
尤も、けして喋らないわけではない。彼は滔々と死を語り、人々が死を直視するようにする。
唐突に言うため、地味に迷惑。しかも文脈と全く関係ないため、余計煩わしく感じるだろう。
鎌を用いた白兵戦。いちおうそれなりに戦えはするが、一線級のサーヴァントを相手取るには技術不足が否めない。
もっとも、彼の真骨頂はスキルを用いた暗殺にある。死の危機にない存在は、死に気付かない。死そのものと言える
彼は、相手が常態であるほど気付かれずに接敵できる。彼の宝具による攻撃は特殊な防御宝具がない相手には致
命的である。逆に言えば、敵が瀕死であるならばアサシンの気配遮断は破られる。もっとも、瀕死で倒せるほどアサ
シンは甘い存在ではないのだが。
人格なきサーヴァントであるアサシンに戦争の方針は存在しない。基本的に全てマスター依存で行動する。
人格なきサーヴァントであるアサシンと関係性を持つことは不可能に近い。もっとも、マスターが信心深いため反旗を
翻すことはないだろう。プログラムのようだとはいえ、そのプログラムにも一定の方向性は存在するのである。
二次創作:可