「呪われた――呪われた創り主よ!
 なぜ俺は生き延びたのだ?」


■“怪物”

土くれから私を、創り主よ、人の姿に創ってくれと
私があなたに求めたろうか? 暗黒より
起こしてくれと、あなたにお願いしただろうか?―――

『失楽園』第十巻七四三−五行


17XX年11月、ドイツはインゴルシュタットの研究室にて生み出された「怪物」。
人間の死体を継ぎ合せて作られたボディに電力を与えて生み出されたと言われているが
詳細な研究記録は残されてはいない。

生まれてすぐに外見の凶悪さ(と製作者の罪の意識)により放棄され、外界に彷徨い出る。
数か月の間に言語を覚え、文学を通じて奥深い情緒をも獲得するも、
行く先々で恐怖と不信の目を向けられ、言われない迫害を与えられ続け、
名すら持たない己の身の上から創造主を深く恨むようになる。
紆余曲折の末創造主と邂逅を果たした彼は、我が身の孤独を訴え
同種の伴侶を作るよう要求するが拒否される。

やがてかつて事故的に創造主の家族を害したことから逆に創造主の復讐の対象とされ、
一方「怪物」は創造主が復讐に囚われつづけることを自分の復讐ととらえるようになり、
全世界に渡って創造主から逃げ回るようになる。

そしてついに北極にて創造主は力尽き、その亡骸を確かめた彼は己の不幸とともに
その愚かさ、卑しさを悔悟し憎みながら自らその命を絶つべく北極点へと消えていった。



性格
創造主とこの世への恨みから生涯を創造主への復讐に投げ出すなど激情の面もあるが、
本質的には極めて知的で感受性豊か、思慮深く誠実な人格の持ち主。
根本に善性を持ちながら、情の為に拭えない罪を犯し、その罪が己を苦しめることを理解しながら
更なる罪を重ねることに抗うことができなかった。

方針(聖板戦争での立ち回り方)
マスターがはっきり言って貧弱なため、基本的にはボディガードのように付き添い、常に傍にいる。
マスターは勿論、その宿敵的立場でもあるヴァイヴァーモートにも一定の境遇の共感を持っている為、
努めてマスターの望みを叶えようとする。
マスターは戦闘はもちろん戦術面でも素人のただの少女であるので、
戦術戦略上のアドバイスも彼がすることが多い。

戦闘スタイル(強み・弱点含む)
凝った能力などはこれと言って持っていないが、力は強く、何より頑健で疲れを知らない。
ダメージに対して強い耐性があるので、我が身を肉の壁と化してマスターを守りつつ、
直線で前進制圧し強烈な一撃を叩きこむ素直なスタイル。
因みに打撃で殴っても強烈なのだが、本人的な必殺技は猛烈な握力による絞殺とのこと。

当然搦め手には弱くならざるを得ないが、
能力に凝ったものが無い以上仕方ないものと割り切っており、
己はただ全力を尽くすのみと迷いが無い。

但し、知力そのものはむしろ高い方に入るので、相手次第で有効な手段を思いついた場合には
策を用いることも普通にありうる。

戦闘時相性の良い相手・悪い相手
根本的に普通の人間ではないので、特殊攻撃に対してはある程度の耐性が備わっており、
弱体化はされ難い。
肉体も頑健で普通に負傷に対しても強いので、直接的な打撃戦でも弱くはない。
しかし、いずれにしてもそもそもが戦闘の専門家というわけではないので、
素人の喧嘩で武術に挑むがごとき不利は常に付きまとう。
性格的に、挑発や嘲弄には動じないので精神的なゆさぶりに頼るような相手に対しては強い。

性格的に相性の良い相手・悪い相手
基本的に他人に対しては鷹揚で度量が広いのであるが、
他人を見下したり、逆に無暗に自分を誇るような輩には反感を抑えられないらしく、
そうした輩に対しては非常に辛辣な皮肉を以て返す。

パートナーについてどう思っているか
自分が望んで得られなかった同族を得ることができているという点、
創造主に愛されていたらしい点などを素直に祝福しており、
人間で言えば妹や娘に対するようなある種の愛情を持っている。
そのことが、そのままヴァイヴァーモートに対する深い悲しみと憤りともなっている。

台詞の例
「俺が醜いか?……そうだろうな。それは俺に罪があるからだ……」

「落ち着けよ。激情に任せて行動するとろくなことは無いぞ…彼はそれを死によって終わる
 苦しみの人生で償った…俺の償いはこれからだ」