《人物》 秩序・正義・そして名誉を重んじる熱血漢。 プライドは高いが、騎士らしく他人に対する礼節は弁えており、人を蔑む言動は取らない。 以前は猪突猛進の気質があり、激昂すると制御が効かなくなっていたが、 長い間の研鑽により、そうした短所はなりを潜めつつある。 能力を全て引き出すにはマスター自身にある程度の熟達が求められるが、 高い実力と信頼関係を築けば、最良のサーヴァントとなりうる。 一人称は「私」。二人称は基本的に「貴殿」だが、強い怒りや憎しみを抱いた相手に対しては「貴様」に変化する。 《日常生活》 普段はマスターである薫に合わせて行動する。 買い物の際には付き人兼荷物持ち、仕事の際にはお茶淹れなど執事のような役回りをこなす。 ただしそれ以外の家事はからっきしであり、結局最終的には薫が料理や掃除などを行う羽目になる。 勿論、主から許可を得た場合や頼まれた場合は単独で街を散策することもある。 《方針》 序盤から積極的に相手、特に悪系統のサーヴァントを討伐するために動く。 一方で、悪系統のサーヴァントと敵対している善もしくは中庸のサーヴァントとは好んで協力関係を結び、場合によっては敬意を表すこともある。 ただし、一度彼と協力あるいは不可侵の関係を結んだ場合、一方的な裏切りは手痛い報復を招く。 特にマスターに危害が及ぶようなことがあれば、最悪の場合相手側も甚大な損害を受けることを覚悟すべきだろう。 《戦闘スタイル》 敵陣に向かって単機で突入し、立ちはだかる障害を次々と蹴散らす。搦め手や謀略は好まず、常に正面から戦いを挑む。 スキル《無毀の心力》の効果により、常に自分を最高のコンディションに保ちつつ戦闘を行うことができる。 手軽に使える飛び道具を持たず、遠距離や罠が主体の相手にはやや不利な所があるが、 高い耐久と各種防御スキルで耐えつつ切り込む攻め方が基本となる。 一度白兵戦に持ち込めば、宝具の能力によりダメージレースで優位に立ちやすい。 攻めろと言えば躊躇なく敵の中に飛び込み、守れと言えば己の身が朽ちてもマスターを守る、 攻守を高水準で兼ね備えた優秀なサーヴァントである。 《戦闘時相性の悪い相手・良い相手》 先述した通り白兵戦中心の戦いになるため、遠距離攻撃手段を持つ相手には分が悪い。 キャスター相手であれば高い対魔力スキルにより完封できる可能性はあるが、物理中心だとレンジ外から削られる可能性が高い。 以上から「高い物理火力を持ったアーチャー」が最も相性の悪い相手と言えるだろう。 また、攻撃の手段が肉弾戦に特化されているが故に、同じ肉弾特化かつ格上の能力値を持つ相手であれば苦戦は避けられない。 逆に、宝具・スキルの特性から、魔術やデバフといった搦め手を主軸とする相手、 特殊な防御手段を持つが素の耐久が低い相手に対しては無類の強さを発揮する。 《性格的に相性の悪い相手・よい相手》 正義を重んじる者、礼儀正しい者は快く迎え入れてくれる。 洋の東西や宗教に関わらず、騎士道や武士道といった確固たる《矜持》を持つ者に対しては敬意を払い、 特に《王》や《聖人》といった高潔な魂を持った者には臣下同然に振舞う。 逆に悪事を働く者、非道な振舞いをする者に対しては怒りと嫌悪を露わにする。 その矛先がマスターや協定を結んだサーヴァントに向けられた場合は、激昂して完膚なきまでに叩き潰そうとする。 また、過去の出来事が原因なのか、「全裸」に対しては過剰なまでの拒否反応を示す。 この性質は自身のマスターに対しても例外ではない。 例えマスターの命令であっても、それが人道に背くものであれば従わず、それを正そうと諌めることもある。 それを無視し続けたり、令呪で強制するなどの行為に走れば自害することも厭わない。 パラディンが「人を選ぶ」サーヴァントである理由の一つでもある。 《パートナーについて》 主君であり、かつて自分が失った騎士としての誇りを取り戻させてくれた人物。 故にその忠誠心は計り知れず、常にマスターにとっての最善を考えながら行動する。 当初は「か弱く、庇護するべき対象」でしかなかった彼女が「共に並び立つ者」、 「先陣に立ち、臣下を導く者」と呼べるまでに成長したことに頼もしさと喜びを感じる一方で、 これまでにはなかった忠誠心とは異なる感情が胸中に生まれたことに戸惑ってもいる。 マスターの名前を隠す都合上、彼女のことは「姫」と呼ぶ。