「夕暮れは良い。何もかもを、薄暗がりに揺らげてくれる。」
「―――私と貴方の生き死にすらも。」




■人物像


一人称:私 二人称:君、貴方、〜さん

< 人物 >

涼やかな面差しをした美男子であり、華奢で色白な姿は女性と見紛うほど。ひっつめ髪を梳き艶やかな着物を着せればもはや凡百の女人が束になっても敵わぬ美貌であるという。
その姿形の麗しさもさることながら、一際目を惹くのはその所作の美しさである。一切の無駄を省き洗練されたその立ち振舞は、人の身でありながら機能美を宿す。
言葉遣いにおいても丁寧かつ上品であり、知性や意識の高さを覗かせている。茶華道などの文化的側面当然の様ににも通じている。
温和で人当たりの良い性格だが、その裏には苛烈な意思を抱いている。高い知性によって激情を律し、衝動を行動に昇華させているというのが彼の性格的本質である。
そのためか、柔和ながらどこか浮世離れした雰囲気を纏っており、目が離せない人物である。
小柄な見た目通り腕力は婦女子並であり、体力においても十人並みである。ただしその身のこなしの軽さと俊敏性は、ただ一人重さという楔から解き放たれているが如くであり、人の域を大きく逸脱している。

生前―――について、自身の行いが真に正しい選択であったのか生涯をかけて自問しており、今回戦争への呼び出しに応じたのはその結果を実際に目にするためである。
その答えを得るまでは不殺を貫くことを誓っており、生命の危機であってもその刀を抜くことはない。
また願望機にかける願いは「日本を真にあるべき姿にすること」だが、人が人の力で為し得るべきことであるという考えが強い。
参戦当初は現代日本に対して、西洋文化への忌避感すら置き去りにするほど非常に大きな衝撃を受ける。
その後マスターとの対話を経て少しずつ現況を把握し、様々なことへ思いを巡らせることとなる。

夕涼みと称した夕暮れ時の散歩が日課。



■戦闘スタイルと聖板戦争における方針


 <方針・目的>
現代を見て回りつつ、マスターに害のある輩を闇討つのが基本方針。
また闇討ちにおいてもマスターの行動不能を得られれば良く、人命を奪うことはない。
白昼の戦闘はできるだけ避けたいと考えており、巻き込まれた際はマスターを庇いつつの早期撤退を目指す。
己が迷いへの答えを得ることで、ようやく本来の力を取り戻すこととなる。


 <戦闘に関して>
単純な斬り合いよりも、隠密性を生かした不意打ちを得意とする。
とはいえ斬り合いに弱いなどということはなく、圧倒的速度による撹乱・一撃離脱を前提とした速攻型の戦形に加え、膠着状態であっても先の先による一方的な傷害など高い戦闘力を誇る。
肉体的強度は高くなく、長期的戦闘やダメージの蓄積など消耗戦になると戦闘力が格段に落ちるため、そういった点でも早期決着が望ましい。
また、前述の不殺の誓いにより抜刀をしないため、基本的には周囲にある棒状のもの(枝など)を拾い武装とする。
曰く、「戦意を削ぐには十分」であり、事実としてその剣技はただの木枝であっても問題なく斬り裂けるほどの鋭さを持つ。



■マスターとの関係


愛称:天さん
名と容姿が妻に似ていることに驚き、懐かしさと後悔の念を覚えると共に、現代人の長身に唸る。
若く未熟ながらも、その心の芯に強さと探求の志、そして深い知性を持つ彼女を好ましく思っている。
その成長を見届けると共に、彼女の手を汚すこと無く戦争を切り抜けたいと考えている。



■台詞


「油断とは信念の途絶。
 それは人生の断絶と同義です。
 なればこそ生き恥を晒す前に、刈り取って差し上げましょう。」

「どうです天さん、お茶でも飲みに歩きませんか。」



■イラスト、小説の二次創作使用


ご自由にどうぞ。